【つげ櫛】プレゼントにもオススメ!
日本の伝統工芸品であるつげ櫛は、髪の大敵である静電気が起こりにくいので髪を痛めることがありません。加えてキューティクルを整えてくれるのも大きな特徴です。 木製の歯が頭皮をマッサージしてくれる効果もあるのでぜひ。
つげ櫛の選び方とオススメのつげ櫛を紹介します。 お手入れ方法も併せて紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
選び方
使用シーンで選ぶ
つげ櫛のサイズは「寸」で表します。1cm=約3cmで、お店によって異なりますが3~6寸がつげ櫛の主流です。
携帯用には3~4寸(約9~12cm)がオススメです。ご自宅用には4.5寸(約13.5cm)以上がオススメです。一度に梳かせる量が多いので早く綺麗に梳かすことができます。
形状で選ぶ
解櫛
つげ櫛といえばこの形という方も多いのではないでしょうか。 背の部分は厚みがあり持ちやすくなっています。 櫛の大きさや歯の荒さなどたくさんの種類があるので、好みの櫛が見つかると思います。
セット櫛
髪をセットするための櫛です。 歯は細かく柄が長いのが特徴で、柄の先端で髪を分けることもできます。 歯が細かいので解櫛で髪を梳かした後に使うのもオススメします。
男櫛
男性向けの櫛です。 スーツの胸ポケットにも入る4.5寸が主流で、持ち手があるので使いやすいと思います。 男とはついていますが、女性にも◎
梳き櫛
彫花櫛・半月櫛
持ち手に彫刻がある華やかな櫛で、成人式や母の日といった贈り物にオススメな櫛です。 柄は桜や梅、椿、牡丹など花の彫刻が主となっています。
コロンと可愛い半月櫛は小さなカバンでも邪魔になりません。 お守りとして用いられることもあります。
パーマ櫛
髪が絡まりやすい方やパーマをかけている方にオススメな櫛です。 手櫛感覚でさっと梳かしたい方にも良いと思います。
歯で選ぶ
つげ櫛の歯の荒さは次のように表します。
細歯 → 約1.2~1.8mm
中歯 → 約2.3mm
さし歯→ 約2.9mm
荒歯 → 約3.7mm
パーマ櫛というのもあって髪が絡まりやすい方やパーマをかけている方にオススメな櫛です。
パーマ櫛だけ他と違い
細歯 → 約3.5cm
荒歯 → 約4.5cm
大荒 → 約5.8cm と表記されます。 手櫛感覚でつげ櫛を使いたい方にもオススメです。
歯で選ぶ際に注意したいのが“歯が細かい方がサラサラになる”というのは間違いだということです。力を入れずに梳かすことが大事なので細かい歯で無理に力を入れて梳かしてしまうと、切れ毛などに繋がります。
なので、ご自身又はプレゼントする方の髪の細さをきちんと知っておくことが必要です。 自分じゃ分からないという方は美容師さんに聞いてみるといいと思います。
ここから筆者オススメのつげ櫛を紹介します。
オススメ店
つげ櫛工房 辻忠商店
筆者はこちらの解櫛を3年ほど愛用しています。
持ち手の厚みも丁度良くとても使いやすい商品です。 価格もそこまでしないので最初のつげ櫛として購入してもいいと思います。
また、スタンダードなタイプなのでプレゼントにも良いです。ふるさと納税品でもあるのでご家族に贈られても◎
喜多つげ製作所
櫛タイプは使い慣れないという方にオススメなのがブラシタイプです。
ブラシタイプなら一家に一本あると重宝すると思います。 旅行などにも携帯しやすいミニサイズも取り揃えてあります。
また、喜多つげ製作所の公式サイトでは自分に合った櫛をシミュレーションで選んでくれます。興味がある方はぜひ覗いてみてください。
お手入れ方法
お手入れの頻度は月1回程度、櫛が汚れてきたり乾燥してきたなと思うときにします。
- 椿油や植物性油をティッシュペーパーやガーゼに付け拭く。
- 歯ブラシを使って歯の間にも付ける。
- 余分な油を拭き取る。
染み込ませたい場合は一晩置けば十分です。 漬け込んでしまうといつまでもベタベタするので漬け込む必要はありません。
歯の汚れが気になるときは歯ブラシでブラッシングするか厚紙で優しく擦るようにしてください。
つげ櫛は水と熱に弱いです。 水で洗ったりドライヤーで髪を乾かすときに使うのはあまり推奨されていません。 濡れてしまったときはすぐに仕舞わず自然乾燥させてください。
まとめ
つげ櫛は使えば使うほど深い飴色に染まっていきます。 お手入れをすれば一生ものにもなるので大切な方へのプレゼントにもオススメです。 ぜひご参考ください。